マーケティング戦略ロードマップを描く

- マーケティング戦略ロードマップとは、戦略をプロジェクトベースに落とした工程表です
- それにより、それぞれの戦略プロジェクトが、どのタイミングで実行されるのかが見えてきます
詳しくは以下のコラムで
マーケティング戦略を実行するために
マーケティング戦略ができたら実行しますが、「さあ、どうぞ皆さんどうぞ実行してください」といっても、できるわけではありません。経営層や実行部隊が方向性を理解して具体的に実行していくためには、大きな絵から小さな絵へと話を展開する必要があります。
つまりマーケティング戦略の方向性と打ち手から、戦略プロジェクト、そして戦略実現ロードマップ、戦略プロジェクトチャーターというように順番に具体化していくのです。
進む方向性と打ち手を示す
マーケティンング戦略によって進む方向性と実行プランである打ち手を視覚的にイメージするために、2×2のマトリクスを活用して自社のポジショニングを示して方向性を示す方法があります。
自社の独自性を表すことのできる縦軸と横軸を決めて、その中での自社のポジショニングを明確化させることによって、今いる場所からあるべき姿に行く方向性をイメージさせることができます。
その上で、それを実現する為の大きな打ち手を示めします。こうすることでマーケティング戦略と大きな打ち手ををわかりやすくイメージさせることができます。それぞえの打ち手の中にはいくつかの戦略プロジェクトが存在するようなイメージです。
進む方向性と打ち手を示す方法について詳しくは以下のコラムをご参照ください。
■関連コラム
打ち手を戦略プロジェクトにして落とし込む
戦略によって進む方向性と打ち手を視覚的にイメージできたら、打ち手を具体的な戦略プロジェクトに落とし込んでいきます。これも視覚化するとイメージがわいてきます。

上の例では、マーケティング戦略の「誰に」「何を」「どうやって」の部分のそれぞれに改善策、もしくは課題が必要という認識で、それぞれに戦略プロジェクトを設けています。大きな絵から具体的な内容に展開します。
「誰に」「何を」「どうやって」の下にあるそれぞれの戦略プロジェクトが連動して、最終的に「あるべき姿のマーケティング戦略」を実現していきます。
戦略プロジェクトをロードマップにのせる
次に具体的な戦略プロジェクトの時間軸を決めていきましょう。以下は3年間の戦略ロードマップの例です。
ロードマップの上部には売上と利益の3年間の目標があります。そしてその下に各戦略プロジェクトのコアとなる活動を記載します。縦軸が各戦略プロジェクト、横軸が3年の時間軸です。
詳細は各プロジェクトで決めるので、ここではそれぞれの戦略プロジェクトのコアとなる活動の時間軸を大枠で入れ込んでいきましょう。こうすることで各戦略プロジェクトがどのようなタイミングで実行され関わっていくのかをイメージしやすくなります。

戦略から戦術へ
このように方向性と打ち手を決め、戦略プロジェクトから具体的なアクションを戦略ロードマップ落とし込みということは、つまりは戦略プロジェクトを具体的な戦術的なアクティビティに落とし込んでいくということでもあります。
多くのアクティビティ、戦術はバラバラに動いているのではなく、ひとつの大きな戦略プロジェクト、さらには打ち手と方向性に向かって連動している必要があるのです。この全体をコントロールしてマネジメントをしていくことで継続的改善マーケティングが効果を発揮してきます。
戦略とは戦いに勝つために経営資源を総合的・効果的に運用する方法であり、中長期的な視点で作り上げる方向性と計画であり打ち手です。これに対して戦術は戦略にそって組織がいかに実行していくかということであり、オペレーションともいえます。
方向性と打ち手を明確にして戦略プロジェクトに落とし込み、さらに具体的なアクションへと展開し、その全体とマネジメントしていく必要があるのです。
プロジェクトチャーターを作成する
戦略プロジェクトの内容を具体し明確化するためには、それぞれの戦略プロジェクトごとにプロジェクトチャーター(プロジェクト計画書)を作成しましょう。
プロジェクトチャーターを作成することによってプロジェクトの目的や、範囲、ビジネスケースなどが具体化され明確になっていきます。

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