メールマガジンの書き方

  • メールマガジンは、読む人が興味をもつように書きます
  • それにより、人間力で反応をとって信頼感を高めることができます

詳しくは以下のコラムで

メールマガジンのテーマを決める

メールマガジンの書き方について、お話します。まず覚えておかなくてはならないのでメールというメディアの特徴です。メールはWebサイトやブログのように待ちのメディアではなく、こちらからアプローチできる、こちらのタイミングで有益な情報発信ができる、Pushできる能動的なメディアだということです。

メールマガジンは、こちらから家まで訪問するネットの世界のセールスマンです。メールマガジンを送ることで、具体的な買うという行動を起こしてもらいます。Webサイトやブログでアクセスを集めてリスト化する、そしてメールマガジンで、こちらからアプローチできる体制をつくる。Webサイトとメールの両方があって初めて成り立ちます。Pushできるメールマガジンを持つ事がネットのビジネスでは必須です。

さらにメールの特徴として理解すべきことは、メールというのは極めてプラーベート感の高いメディアであるということです。メールはお客様のメールボックスというプライベートな場所にあなたの手紙を届けてくれます。ですのでメールとWebサイトの文章では読んだ人の感じ方が違うのです。

例えていうなら、Webサイトにブログに記事を書くというのは、いろいろな人が自由に行き来する公道で誰でも見られるように手紙を公開することで、メールは、その人だけしか読むことのできないように封をした手紙を、その人の家に、その人が家の中で読めるように送るということです。

公道を歩いているときと、家の中にいる時とは気持ちが違いますよね。Webサイトやブログはみんなに読んでもらうのが前提で、メールは“あなた”に読んでもらうのが前提なのです。プライベート感が全く違うのです。このメールの特性を活かすためには、プライベート感を出すということが必要になります。全員いっているのではなく、「あなただけ」に言っている感じを出すことが必要です。

「あなただけ」に言っている感じを出すには、どうすればよいのでしょうか?実はとても簡単なことなのです。それは、あなたの言葉で、あなたの考えを誠実に伝えるだけです。あなたの言葉や考えを誠実に伝えれば、あなたという人間がどんな人なのかが伝わります。 実は“人間力”がものをいいます。

メールマガジンを発行するにあたっては、メールマガジンのテーマを決めましょう。テーマや内容を決める際には、誰に何を伝えたいのか、受け手となる人をイメージすることが大切です。できるだけ多くの読者に対し万人に受けるテーマが良いのかというとそうでもありません。万人に受けるというのは、言い換えれば一般的で特徴がないといえます。

大切なのは、テーマに対する専門的な情報です。ナンバーワンでなくてもオンリーワンで十分ですので、専門家としての内容にして受け手に対して語りかける内容にしていきます。その結果、読んだ人が以下のように感じてくれたら良いのです。

  • すごく、おもしろい
  • すごく役に立つ
  • メリットがある、得をする
  • 同じ分野の勉強ができる
  • 発行者が好き
  • 文章、人柄、何かに好感を持った

メールマガジンの構成

メールマガジンの書き方に特に決まりはありません。ターゲットを決めて送り、受け取った人が興味を持って読んでくれれば良いのです。しかしメールマガジンを今まであまり書いたことがない人にとっては、いったいどんな流れと構成で書いたらよいか迷う人もいるでしょう。

読者の方も忙しいので、冗長にだらだらと書くことは避け、読みやすい文章で情報を効率よく伝えることを意識します。そこで多くの方が採用している構成のパターンを紹介します。メールマガジンの構成は大きくこんな風に分かれます。

  • ヘッダー
  • オープニング
  • 本文
  • 編集後記
  • フッター

私も基本このパターンで書いています。各項目について簡単に説明していきます。

  • ヘッダー

メールマガジンのタイトルや、キャッチコピーなどを書いた頭の部分です。どんな内容のメールマガジンかを端的に表します。ヘッダーを使う場合は、毎号かえるのではなく固定にしましょう。読者がいつも同じヘッダーを見ることでメールに愛着をもつようになるかもしれません。心に響く、ヘッダーを作る工夫をします。また、最近は導入にヘッダーを使わず、オープニングからいきなり入るケースも増えています。そうする事で企業のメールマガジンとの差別化をはかり、プライベート感を演出できます。その際、タイトルなどの必要な情報はフッターに集約させるようにします。

  • オープニング

メールのオープニングは、読者をひきつける、続きを読もうという気持ちにさせるために重要な部分となります。

オープニングで「何だろう?」、「面白そう」と思わせれば本文を読む可能性も高くなります。オープニングのいくつかのパターンを紹介します。

パーソナルなオープニング

極めてプライベート感の高いメディアであるメールマガジンでプライベート感を更に強調して、メッセージに人間の温かみを持たせるのがポイントです。あなた自身のプライベートな内容を簡潔に使い“こんな人なのだ”と親近感を与えます。

最新情報のオープニング

最近の情報を入手したり、何かを発見したり、貴重な体験したりした場合には、いち早くその最新の情報をシェアします。あなたのメールマガジンの情報ははやいという印象を与えることが出来ます。

予告のオープニング

近い将来、オファーするものに対して購読者に準備してもらうのが予告のオープニングです。キャンペーンを実施する、サービス開始や商品販売をするといった場合は、オープニングを利用して告知し、開始日や販売日を予告します。読者に対して事前に予告(特定の日付)することにより、読者の関心を事前に集めることで良好な反応率を獲得することができます。予告された読者はその日がやってくるまで、キャンペーンや商品に対して関心を持ち続けてくれます。キャンペーンや商品販売の際に、事前の登録を募集することで、商品の販売計画の準備をすすめるといった使い方も出来ます。

質問のオープニング

質問からはじめることによって、読者を本文に引き込み回答を発見させるパターンです。読者をメッセージ本文に引き込み、その質問に対する回答を、そのメッセージの最後で明らかにするのが普通です。

読者からの質問のオープニング

質問のオープニングはこちらから質問を投げかけますが、読者から質問を頂いた場合は、それがそのままメールマガジンの優良コンテンツになります。質問の多くは他の読者も同様に疑問に持っている場合も多く、頂いた質問をネタにして話を展開することで興味をひくオープニングを作ることもできます。質問をひとつのメールマガジンで、回答を次のメールマガジンでといったこともできます。

事実のオープニング

過去の例やデータで証明されている事実のメッセージをはじめに持ってくるオープニングです。たとえば「口コミの活用で効果的に顧客を獲得することができます」といったような、基本的に誰も否定できない、信頼おける事実を伝えることからでスタートすることで、まず読者に「イエス」と頷いてもらい、「本当だ!」と頭の中にインプットしてもらいます。そうすればメルマガ本文であなたがオファーしている事柄に対しても、イエスを取れる確率が上がります。

  • 本文

この部分がメールマガジンのメインの部分になります。ここで、あなたがこのメールマガジンで読者に伝えたい内容を書きます。ひとつのメールマガジにいくつもの内容を一緒に書くとフォーカスが鈍り、結局、何をいっているのかがわかりにくくなりますので、基本として1つのメールマガジンで伝えるメッセージの内容は1つにします。そうすることで読者が読みやすく理解しやすくなり、読んだ人の印象に残るメールマガジンになります。

  • クロージング(編集後記、)

多くの人がクロージング(編集後記)を書いていますが、なんとなく書いているのではありません。もしなんとなく書いているのであれば、意味がありません。編集後記に期待する役割があるのです。まず、オープニングの最後で「続きは編集後記で・・・」とつなぐことにより、メールマガジンを最後まで読んでもらう、メインのメッセージである本文を読んでもらう確立を高めます。次に、編集後記には、パーソナル感を演出するというとても大切な役割があります。自分の個性を出す事で、読者との親近感が生まれます。

  • 発行者が好き
  • あなたの文章、人柄、何かに好感を持った。

というのはメールマガジンを継続的に読む大きな理由のひとつです。あなたという人のファンになってもらうことがメールマガジン成功の秘訣でもあるのです。そして、その個性を出すところがクロージング(編集後記)です。

  • フッター

電子メール法という法律があることはすでにお話しましたが、解除案内や発行者の最低限の情報は必ず記載しなくてはなりません。発行元、発行者の連絡先や解除先のURLなど、これらの情報をフッターにきちんと記載する事で、読者も安心して読む事ができます。ここも固定します。

件名の工夫

まず「読もう」と思ってもらうためにメールの件名を工夫しましょう。ほとんどの人のメールボックスは、件名と差出人名が表示されます。メールボックスには、さまざまなメールの件名が一覧表示されるので、メールをあけてくれるかどうか(開封率)は、件名にかかっているといえます。特にメルマガをたくさん購読しているような場合はなお更ですまずメールをあけてもらう工夫をしましょう。

名前を差し込むなどのテクニックはありますが、テクニックのみに頼らないで件名を工夫しましょう。件名は、メールマガジンの内容を端的に表す、でも興味を引くようなものを心がけるというのが良いと思います。

たとえばこんな件名はどうでしょう?

「作業量同じで効果を10倍にする方法」

「やめます宣言!今の気持ち・・・」

「2通の対照的なメール」

「私が死ぬほど嫌いなこと」

「お手隙のときにでも」

特に奇をてらった件名ではありませんが、なにかあけてみようという気になりませんか?件名も人のこころを動かすことが出来るかがポイントです。「この人は何を考えているのだろう」と人間に興味をもってもらうのです。こういった件名を考えるには、普段から他の人のメールマガジンを、意識を持って見るということが大切と思います。

会社でもプライベートでも自分がふとあけてしまったメールの件名、自分がとても気になった件名はメモしておくようにします。そうしたメールを参考にして今度は使ってみる。  それなりの数をこなすということで、興味を引く件名を自然に考え出せるようになっていきます。

読みやすい文章

件名をみてあけてもらったら次は読みやすい文章をこころがけましょう。メールマガジンを書く場合には基本的な体裁を整え、読みやすい文章にすることがとても大切です。文章を読みやすくするために考えるべきポイントを紹介します。

  • メール形式

メルマガにはテキスト形式とhtml形式のものがありますが、よりシンプルに文字で訴求するテキスト形式のメルマガをまず発行しましょう。今は写真や動画を差し込むことができるhtmlメールの方が効果的です。

  • 文字

原稿作成は、テキスト形式の場合、フォント(文字の形)を指定できるワードなどのソフトを使うのではなく、シンプルなテキストファイル(メモ帳やシンプルテキストなど)を使って書きます。テキストファイルで書くことでレイアウトが崩れたり、文字化け(文字が読めなくなること)を防ぎます。文字化けを防ぐためには以下のことにも注意しましょう。

  • 半角カナを使わない
  • 半角日本語記号はつかわない (、。「」・ー)の半角文字
  • 機種依存文字、つまり珍しい記号は使わない

Htmlの場合は、好きなフォントを指定したり、写真や動画を差し込んだりできますので、メール配信ソフトなどのテンプレートを使って魅力的なメールを作りましょう。

  • 一行の文字数

一行の文字数は、全角35文字(半角70文字)以内にして改行します。35文字以上の文字を一行に書くとメールソフトによっては勝手に改行されてしまい、読みにくい内容になってしまいます。また、必ずしも35文字で改行しなくてはいけないということでもありませんので、それ以下でも読みやすさを優先して、きりの良いところで改行をします。

  • 行間

まったく行間のない文章は、それだけで読み手の読む気力を削いでしまいます。メールマガジンの場合は、ふつうの文章よりも意識的に行間を多くします。

  • シンプルさ

複雑な文章は読む気を削ぎます。極力複雑な文章の構成は避け、文章を短くきっていくようにします。

小学校の低学年の子供が読んでもわかるように書く、というぐらいシンプルをこころがけます。また1つのメールには基本、1つのメッセージをいれるようにします。1通のメール内で伝えるメッセージがたくさんあると内容がボケますので、メッセージは1つにした方が効果的です。

人は複雑さを嫌います。更に今の情報があふれた現代において、多くの人々が複雑なことを簡単に理解することを求めています。混乱するような情報を体系化してわかりやすくまとめてほしいと願っています。噛み砕いてわかりやすく書く癖をつけましょう。

  • イメージがわきやすい文章

映画よりも小説で読んだときのほうが楽しめた。そんな経験はないでしょうか?映像の方が視覚的でより詳細な内容を伝えやすいのに、なぜそんなことが起こるのでしょうか?それは、文字は映像よりも伝わる情報量が少ない反面「イメージが湧きやすい」という特徴があるからです。読みながら想いや状況や景色などを自分で想像することで、楽しめるという特徴があるのです。読む人がイメージを湧かせてもらいやすい文章をこころがけます。

たとえば、「身長600メートルの怪獣」というよりも、「東京スカイツリーと同じ高さの怪獣」と書いたほうが大きな怪獣のイメージが伝わるのではないでしょうか?あなたが伝えたい事を、多くの読者がよりイメージを強くもつように、よりイメージが膨らむように伝えるようにするのです。文字には文字の想像力を湧き立てる強さがあります。Htmlメールには写真や動画で直感的に伝える強さがあります。

  • メールの内容・長さ

書く内容の切り口はいろいろあると思いますが、たとえばこんな書き方、切り口があります。ここでは「ノウハウを伝える」、「ニュースやレビューを伝える」という2つの方法を紹介します。

ノウハウを伝える

あなたが専門家として知っているノウハウを書く方法です。ノウハウというのは基本的に何かしらの問題、読者が抱える悩みに対する解決法です。たとえばメールマガジンを上手に書くには?という場合には、「メールマガジンを上手に書けない」という「問題、悩みがあるわけです。その問題や悩みを前提にして、どうやったら解決できるか?という視点から、ノウハウを読者の共感を得るように書いていく訳です。ですから「問題・悩みà解決法」の流れで書きます。たとえば、

ということになります。その他にも解決策はありますが、これも一度に全部を伝えて込み入った話にするのではなくシンプル1つか2つ程度にします。解決法をいくつかのメールマガジンに分けて、連載のようにシンプルに書いていくこともできます。ノウハウは自分の体験をベースに話を展開すると更に説得力がまします。

「私はメールマガジンを、実体験をベースにしたひとつの話題に絞って書きました。そして最後に読者に“あなたならどうしますか?”という質問をしたのです。すると驚いたことに何通もの返事が来たのです。」実際にやってみたことは自ずと説得力をもちます。「問題・悩みà実体験à実証された解決法」というパターンです。

ニュースやレビューを伝える

テーマにそった「ニュースや最新情報 + あなたの感想」、あるいは「商品やサービスのレビューの書き方 + あなたの感想」といったパターンもメールマガジンにつかえます。ニュースやレビューは、テレビ、新聞、雑誌などを参考にしても良いと思います。あなたが読者のために、世の中にいろいろある情報を、噛み砕いて理解できるように説明してあげる。そんな気持ちで、シンプルに要点に絞って書くようにします。忙しいビジネスマンのために、一冊のビジネス本の要点をわかりやすくまとめて伝えるメールマガジンなどもあります。

長さに関しては、長くても短くても良いというのが結論です。無意味に長い読む気持ちを削ぐメールマガジンはダメですが、要は長さよりも内容です。長さを気にする前よりも、どうしたら読者にメリットを感じてもらえるかに集中すべきです。

メールマガジンの配信ペースと時間帯

メールマガジンを発行しようとすると多くの人が悩むのが配信ペースです。毎日が良いのか、週1回が良いのか、それとも月1回がよいのか?毎日書くと、だんだん書くことがなくなるのでは? 後で苦しくなったり、続かなくなったりするのでは?こんな風に思ってしまいがちです。

明確な答えはありませんが、配信ペースをあまり気にする事はありません。あなたが良いと思う配信間隔で配信しましょう。はじめにやってみてから配信の頻度を途中から変更しても良いのです。そうはいってもはじめから不定期で書くと書く側のリズムが生まれませんし、あまり間隔が空いてしまうと読者も忘れてしまうので、最低週1回、最高毎日1回週7日の間で、配信するのが良いと思います。

配信ペースの間隔は短ければ短いほど読者の認知度が高くなり、反応率があがります。一方で、1日1回以上あまり内容のないメールを配信すると、嫌われてしまうかもしれません。少なすぎず、多すぎず。ただ、必ずしも1日1回以上出してはいけないということではありません。例えば、株価の速報のメルマガだったら、リアルタイムに近いほうが良いかもしれません。

重要な事は、内容が役に立つ面白いものであることです。あなたテーマとそのテーマに興味を持った読者にあった配信ペースを決めましょう。また配信回数が多すぎると解除が増えると信じて心配する人もいます。そうかもしれませんが、一方で解除される事を恐れる必要はありません。あなたも楽しんで読者も楽しめるのが良いですね。

メルマガはその情報が欲しい、読みたい方に読まれてこそ価値が出ます。

どんどん読者を獲得して、一方で解除もされていく、これを繰り返すうちに、興味の高い読者に絞られていきます。ですから読者の解除数で一喜一憂する事はありません。

もうひとつ続けるコツとしては、1つのメルマガに1つのメッセージを書くこと、そして最初は1回にあまり書きすぎないようにする事です。1回のメルマガにたくさんの内容を詰め込みすぎないようにしましょう。書く事が負担になると続けるのが難しくなります。続けるのが難しいと思うと書いているのが辛くなってしまいます。

楽しみながら書くこと楽しむ事を意識する事です。そのためにも、1つのメルマガに1つのメッセージというように決めて書いていきましょう。実際1つのメルマガに1つのメッセージというのは読む側に取っても良いのです。人間はいくつもの事を同時に考えられないので、読者に伝えたい事を1つ決めて、それを中心に書くようにします。読む側も1つの事に集中して読めます。

次に配信の時間帯ですが、ポイントは、あなたのメルマガの読者の行動・生活パターンを考える事です。

  • 朝起きてすぐ家でメルマガをチェックする人、
  • 通勤途中にスマホで読む学生、
  • 会社に出勤後直ぐに読む会社員、
  • 昼休みに読む会社の社長、
  • 子供を送り出した後や家事が一段落した後に読む主婦、
  • 深夜に読む学生などなど、

あなたがメルマガの読者になった気持ちで、1日のうちでいつメルマガを読みたいと思うかを考える事です。尚、通常の配信サービスや独自配信システムは予約配信ができますから、早朝に配信したいからといって必ずしも朝早くおきて、その時間に出す事はありません。時間のある時に、数日分をまとめて配信予約する事もできます。

ただしリアル感がメルマガの重要な要素なので、やむを得ない事情を除いては、数日分をまとめて予約配信する事はお薦めしません。私も明日の配信分を夜に予約するという事はしますが、数日分をまとめて配信するという事はしません。情報が新鮮であるのが、メルマガの良い部分ですから、プライベート感やリアル感は最大限に活かすべきと思います。

反応を取る工夫

メールマガジンや自動メールを配信したら、それで終わってはいけません。継続的に成長するために最も大切なことがあります。それは反応をを分析して継続的にメールマーケティングの構成や内容を改善することです。例えば配信したメールは読んでもらっているのでしょうか?どんなに役に立つ気持ちの入ったメールを配信しても読んでなければ意味がありません。メールが効果をだしているかを確かめるために以下のデータを見ましょう。

総配信数、到達率、開封率、精読率(クリック率)、CV率です。

精読率を上げるためにはまず面白そうだな、読んでみようかなというような、読むきっかけを意識的に作ることが必要になります。つまりそれは、読者からの反応(レスポンス)を取るということになります。ダイレクトマーケティングでは、きっかけのことをリードといい、きっかけを作り出すことをリードジェネレーションといいます。スクイーズページへ誘導してリストを取るという行動は、リードジェネレーションの典型的な形ですが、反応(レスポンス)は、質問やコメントや記事への掲載や読者登録など様々です。

反応が返ってくるというのは、読者との間に信頼関係ができつつある証拠であり、双方向コミュニケーションができる状態になったという証拠でもあります。ここでは反応(レスポンス)をとる方法について

ポイントとなる項目をいくつかあげます。

  • 文章力
  • 親近感
  • リアル感
  • 信頼感
  • 人間力
  • 投げかけ
  • プレゼント
  • 質問への返答
  • 他のメディアとの連動
  • 文章力

文字数や行間、シンプルさなど読みやすい文章を書くというのは基本となる条件です。

  • 親近感

メールマガジンは極めてプライベート感の高いメディアです。プライベート感が高いからこそプライベート感を最大限に引き出すことがポイントです。プライベート感をだすことで読者が親近感を感じるようになれば、反応(レスポンス)が返ってくる可能性が高くなります。

親近感をもつようにするには、読者と共通点が持てるようにすることです。例えば、故郷や住んでいる場所や、子供のことや、車やスポーツなどの趣味の話などなど、友達に話しかけているような感覚でオープニングや編集後記で伝えます。

  • リアル感

親近感の延長線上にあるものがリアル感といった感覚です。読者とはネットを通した世界でつながっていますが、まるで会ったことがあるかのような、実際の感覚にできるだけ近づけることが必要です。テーマに沿って今自分が行っている事を、まるで実況中継するようにより具体的な実例や数字などを出しながら、伝えるといった事でリアル感が更に高まってきます。あなたがメールマガジンで伝える内容を読者が自分のことのように感じ、共感できるようになることで伝える側と受け取る側の距離が縮まります。

  • 信頼感

親近感、リアル感が更に進んで、あなたが伝えることの真実味が増すとともに、読者との間に信頼感が生まれてきます。メールマガジンで伝える情報に対しての信頼性が増し、あなたと読者との間にラポールのような状態ができてきます。ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味で、相手と自分との間に橋が架かっている状態、すなわち、心が通じ合い、互いに信頼し、相手を受け入れている状態を指します。

信頼を得るというのは時間が必要な作業ですが、ひとつひとつの心を通わせたメールマガジンの内容の積み重ねとも言えます。誠実に情報を発信してさえいれば必ず信頼してくれる人は増えます。効果があったなどの情報を出すときには証拠を提示する、いち早く情報を提供する、役に立つ情報を提供する、自分が良いと思う情報のみを提供する。でも、あなたの信念とテーマは決してブレてはいけません。こういったポイントを意識して情報を提供していけば、自然と読者さんからの信頼は高まります。

  • 人間力

親近感、リアル感、そして信頼感と話していくうちに気がついたことがあるでしょうか?実は、ネットビジネスもリアルのビジネスも本質的に結局大きな違いはないのです。違いはネットの向こうにいる人を意識して行動できるかという部分です。というのも、親近感、リアル感、そして信頼感など、結局は人間として魅力があるかという部分がレスポンスを取ったりオファーをしたりする際の、大きな要素であり、ここを上手く読者に伝えられるかが鍵になるからです。あなたがどんな人間なのかをブレない信念とテーマで伝える、時には素直に感情を出して友人に語りかけるように伝える、メールマガジンを書くことによって人間力も高めていきましょう。あなたの人間力に惹かれて共感した人が反応を返してくれます。

  • 投げかけ

質問を待っているだけでは、なかなか来ないかもしれません。ただ待っているだけではなくて、たまにこちらから質問を投げかけてみましょう。投げかける質問も、より興味をそそるような投げかけ方をすると良いのです。例えばメールマガジンで、「ご意見・ご質問があったらください」と書くのではなく、「今日のメールマガジンには1つの仕掛けがあります。わかった人はメールをください。」というように書いたほうが、返事をしてみたくなるのではないでしょうか?読者との間の共通点に関しての質問を投げかけてみると良いでしょう。

質問ではなくアンケートをとるという方法もあります。「Aの文章とBの文章のどちらをクリックしたいですか?面白いと思った方を実際にクリックしてみてください。」こんな風に投げかけて、実際に集計をしてどちらのクリックが多かったか、なぜか?といった解説を次回のメールでしてみるわけです。

  • プレゼント

反応(レスポンス)を取るために、プレゼント(引き寄せる磁石)を使う方法もあります。例えばレポートを発行した際などに、「このレポートのご意見や感想をください。プレゼントを差し上げます。」といったことをするのです。あるいは、「レポートを読んで感想を送ってくださる方に限りレポートを無料で差し上げます。」ということもできます。新商品を発売する前に、使ってみての意見や感想を頂いて、セールスページに掲載することを条件に商品を無償提供して、集めた意見をセールスページに掲載するといった事する場合もあります。

  • 質問への返答

読者から質問などの反応がきたら、質問が来たといって喜んでいるだけではなく、できるだけ早く質問、反応に答えましょう。その際に、注意すべき事は、質問者の気持ちになって誠実に答えることです。こちらの都合だけをいうのではなく、共感することが大切です。さらに質問がテーマについての相談や悩みであればさらに貴重です。その悩みに誠実に親身になって解決してあげることで、信頼感がアップして商品を売るということにもつながり易いからです。またひとつの相談や悩みがきた場合には、同じような悩みを持っている人が他にもいるであろう事が想像できます。

悩みとその解決方法を丁寧に説明する、そしてそのやり取りをメールマガジンで配信したり、ブログの記事にしたりすることで、親近感、リアル感、人間力を自然にアピールすることができます。また、メールマガジンから質問が来るということは、売り込むことなく引き寄せて、お客様が自分で選んで買ってくださるという状態になってきたという証拠です。

質問からまた質問が生まれるような質問の多いメールマガジンにできれば、オファーを伝える(売る)という事がより自然にしやすい状態になります。でも、どんなにお勧めの商品でも売り込む必要はありません。デメリットを伝えることがあっても、売り込んではいけません。頂いた相談に相手の立場に立って理解し熱意を持って真剣にお答えすれば、買いたい人は勝手に買ってくれるからです。

  • 他のメディアとの連動

メールマガジンは、メッセージを伝えるための強力なメディアですが、想像力を働かせることができる反面、複雑な内容を説明しにくいという側面もあります。例えばPCの使い方を説明する際には言葉で説明するだけではなくて、同時に画面のキャプチャを使って説明できればよりわかり易くなります。

また具体的な事例などを説明する際にも、言葉で長々と説明するよりも “百聞は一見に如かず“ということも起きます。そのほうがリアル感もまして反応も取りやすいでしょう。そんな言葉よりも見せたほうが早い、わかりやすいという内容を伝えたい時には、ブログに必要な画像や動画をアップしてアクセスをメールからブログに流すようにしましょう。またソーシャルメディアとうまく連動させていくことで、リアル感をさらに加速させることもできるでしょう。

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