ネットで吸着力を高める3つの要素と9つの方法
- ネットで吸着力を高めるとは、サイトに長く滞在させる方法だ
- それにより長く滞在してもらう、素早くリストを獲得し利益を生むサイトに育てる
詳しくは以下のコラムで
ネットの吸着力とは
ネットでは吸着力(スティッキネス)という事をいったりします。吸着力とはひっつき度合い、
つまりどれだけ、あなたのサイトやブログに長くいてもらえるかということ。ユーザーがネットに訪れてからの持ち時間は3秒と言われています。Webユーザーは、サイトに入って3秒で自分の目的を関連するかを判断するというのです。1、2、3、これで終わりです。
スティッキネスには、3つの要素が関連します。
- 滞在時間: 訪問者がどれだけサイトにとどまっているか?
- 深度: 訪問者がどれだけ熱心にサイトを探求するか?
- 頻度: 訪問者はどのくらいの頻度で戻ってくるか?
あなたの企業が大企業であれば豊富な資金を使って広告をうったりキャンペーンをしたりと、様々な方法でサイトにアクセスを呼び込むでしょう。何度もサイトを露出することで企業のブランド力を高めることで、サイトのインプレッションや滞在時間や頻度を高めていく事ができるかもしれません。でももしあなたの会社が資金をつかえない小さな会社であったら、大企業がやるような戦略で吸着力を強化しようとしても上手くいきません。個人や小さな会社では、そんな時間もお金もないはずです。
その意味では小さな企業のサイトにどのくらいの時間止まっているかとか、頻度はどのくらいかという事は、
あまり気にし過ぎない方が良いとも言えます。小さな企業は吸着力よりも「速さ」に執着した方が良いのです。
速さとは、Webの表示スピードではなく「反応」、レスポンスの速さです。つまり、ユーザーがメールアドレスといった個人情報を提供してくれる反応の速さ。大企業の行う吸着力強化の真似をしても無理です。大企業は大きな投資で大きな網を投げて何百万人もの人を引寄せるやり方です。
言ってみれば、大企業の情報は深さ1センチメートル、幅1キロメートルそんな大規模のものと勝負できるはずがありません。小規模ならば、やるべき事はその反対、深さ1キロメートル、幅1センチメートルにすべきなのです。
深く掘るのです。
もう一度連絡をしても良いという許可を得る事が出来れば、つまりメールアドレスなどの個人情報を獲得できれば、あなたはいつでも連絡を取って、あなたのサイト、情報、商品のすばらしさを連絡できます。
ネットの吸着力を高める方法
常に後からこちらがアプローチできるようにリスト、メールアドレスなどの個人情報を獲得することを意識しましょう。
もともとネットサーフィンという言葉があるくらい、一つのところに長く滞在するという吸着力をつけにくいという事があります。多くのネットを使う人は、早く結果を得て、迅速に欲求を満たすことを求めます。
だからこそ、吸着力を追い求めるよりもレスポンスを取る速さが必要になってきます。吸着力、リード・リストを取る速さは顧客獲得の効果に直結します。吸着力を高めましょう。ではどうすれば吸着力と速さを身につける事が、できるのでしょうか。ここでは9つの方法を紹介します。
- 瞬間的に満足させる
- 報い続ける
- 宝の山にする
- 紹介したくなるメニューを用意する
- 個人的な情報を求める
- 常連客用のプログラムを考える
- リアルな人との距離を縮める
- 人を集める
- 流行を創り伝染させる
吸着力と速さを高める方法・マインドを身につけることは、Webサイトだけではありません。例えばツイッターなどのSNSのタイムラインでも、吸着力が重要になってきます。
ネットの吸着力を高める方法①から③
①瞬間的に満足させる
訪問者が、サイトやブログを訪れて滞在する3秒から5秒の間に、レスポンスを取る速さ
つまり、メールアドレスなどの個人情報をとる反応の速さを身につけるのです。
そのためには瞬間的に満足させる事が必要、引寄せる磁石として無料のギフト、プレゼントが必要です。そして無料のギフトの価値を反応したくなるようなコピーで端的に表現する。そうすれば、価値在る無料のギフトのお返しにメールアドレスをいただける訳です。お返しをしたくなるという心理を利用します。引き寄せる磁石が魅力的であればあるほど、訪問者は喜んでメールアドレスを残していきます。
②報い続ける
メールアドレスを残してくれた場合には、そのお礼を自動メールで送り、更に追加のプレゼントを贈ります。そして購入いただいたら、更に買ってくれたことのお礼のプレゼントを贈ってびっくりさせます。こんな風に訪問者が貴重な時間を割いてくれたことに報い続ける事が、あとで大きな形になって返ってきます。
③宝の山にする
あなたのサイトの訪問者に、「ここにはお宝がたくさんあるぞ」、「役に立つ情報がどんどんでてくるわ」そんな風に思ってもらえたら、しめたものです。そう思った訪問者は、あなたのサイトをブックマークします。そして「いいサイトを見つけたよ」と同僚や友達に話すかもしれません。サイトを見つけた幸運をみんなに話してもらえるような理由を作りましょう。どんどんと無料の良い情報を提供しましょう。
情報をケチると、あなたのサイトを推薦することもないでしょう。訪問者が求める情報は、
- 新鮮で話題のある情報
- 「詳しい、いつでも有効な情報
こういった情報が多ければ多いほど、あなたのサイトのスティッキネス(吸着力) と速さ が高まります。
ネットの吸着力を高める方法④から⑥
④紹介したくなるメニューを用意する
おいしいレストランを見つけたら紹介したくなりませんか?面白い本や、感動した映画を見たら紹介したくなりませんか?ビジネスでも同じです。テーマに関しての専門的なサイトに安定して訪問者が現れるようになったら、訪問した人が自分のブログ、サイト、SNSで紹介したくなるメニューを用意しましょう。
- QA(悩みに対する解決方法など)
- 役に立つ道具やツール
- 言葉、引用文、昔からの知恵
- ジョークや4コマ漫画
- 成功談や失敗談
- 最新ニュースと感想
こういったメニューを用意して、記事を紹介したくなるようにします。そして紹介したくなるような工夫をしましょう。
⑤個人的な情報を求める
あなたがネットを良く利用するのであれば、たくさんのサイトに個人情報を登録していると思います。
- ネット銀行
- オンライントレード
- ネット通販
- SNS
- SaaS
- 様々なアプリケーション
これらのサービスを利用するには名前やメールアドレスなどの様々な個人情報を提供することが求められます。
もしも、これらのサービスがあなたにとって重要なサービスの一つになっていれば、きっと喜んで個人情報を提供するでしょう。一方で、似たようなサービスがあったとしても、一度個人情報を登録していれば、わざわざ新たに個人情報を入力するような事はしないはずです。例えば、買いたい商品がある時、すでに登録してある通販に商品があればクリック数回で買えるのに、わざわざ新たなオンライン通販にはじめから登録するような面倒な事はしたくないでしょう。ロックオンと呼ばれる状態です。このように個人情報を少しでも入れる事によってあなたのサイトの吸着力と速さ が高まります。
⑥常連客用のプログラムを考える
常連客様のプログラムというと思い浮かぶのは航空会社のマイレージサービスですね。忠実な顧客の訪問頻度を累積して報いることによって吸着力を高めています。購入頻度や金額によってポイントをプレゼントしたり、特典を与えたりアイデア次第で常連客用のプログラムができます。常連客用のプログラムを実施すると、あなたのサイトの吸着力と速さ が高まります。
ネットの吸着力を高める方法⑦から⑨
⑦リアルな人との距離を縮める
ネットを使ったビジネスは「見えないから大丈夫」と錯覚する人がいますが本当は逆なのです。対面で会話ができるWeb会議もありますが、対面した場合より微妙なニュアンスが伝わらないということもあります。ネットやメールでの対話だからこそ正しくコミュニケーションする事が難しいのです。
できるだけ効率的に出来るところ、自動化できるところはしてネットの強みを活かす。同時に、直接お客様と連絡が取れればお話しする事ができれば、販売が成立する可能性は高くなります。場合によってはリアルな人との距離を縮めると、吸着力が増します。
⑧人を集める
ある程度の期間テーマを絞ってサイトを運営していると、同じ関心をもった人々が集まってきます。同じ関心やニーズを持つ人々が、住んでいる場所や時間を気にせずにネット上に集まる、バーチャルの集会所のようなものが出来上がると、最初はただ集まっていた人々が、仲間達とテーマについて情報交換をするようになります。人が集まり情報交換がはじまるとサイトの吸着力が高まります。
⑨ 流行を創り伝染させる
基本的に人は売り込みを嫌います。反対に信頼できる友人の話は素直に信じます。その心理を最大限に利用したのが口コミです。あなたを信頼してくれる人が、更にその人を信頼している人たちに紹介してくれたら、
そして紹介された人が、さらにその人を信頼している読者に紹介したら・・・。話題や流行を創り口コミで広げる。これがバイラルマーケティング(viral 【形】ウィルスの、ウィルス性の)です。大量に素早く情報が伝わるネットの特性を最大限に活かせば、効果は雪だるまを転がすように大きくなります。
まずやってみる
ここまで吸着力とリストを取る速さをたかめる9つの方法を紹介しました。9つの方法のうち1つをやればいいということではありません。いろいろな取り組みが絡み合って相乗効果をよにます。また理屈でわかってもどうすると効果がでるかはやってみないとわからないということもあります。小さなトライを何回もやる中で、失敗から学び、成功した取り組みを改善することが大切です。
DCAPという言葉があります。これはPDCA(Plan、Do、Check、Action)の順番を変えて、まずDoからやってみるということです。実行して、効果をチェックして、改善して、学びを活かして計画してやってみる。これを繰り返しているうちに効果の高い方法が理解できるようになります。
まずは小さくやってみましょう。安価でどんどんやってみることができのが、ネットの良いところです。
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